明星大学では、教育成果の検証と教育環境のさらなる向上を目的として、社会で活躍する卒業生を対象としたアンケート調査を実施いたしました。ご協力いただきました卒業生の皆様に心より感謝申し上げます。
1. 調査の概要
調査対象
2017年度(卒業後8年目)・2022年度(卒業後3年目)卒業生
対象者数
3,019名(有効配布数 2,938名)
回答者数
360名(回答率 12.3%)
調査期間
2025年7月24日~9月21日
2. 調査結果ハイライト
集計結果ダッシュボード
主な分析結果と考察
1. 大学の強み:「人的・物的環境」への高い信頼 大学経験に対する満足度スコア(5段階評価)において、「教職員との関係性」「友人関係」「施設・設備」の項目が全体平均と比較して高い数値を示した。 また、自由記述設問「明星大学で特に満足している点」の回答においても、教職員による学生への個別対応や、図書館等の学習環境が充実していたことへの言及が多数確認された。これらは在学中のみならず、卒業後においても大学への肯定的な評価の主要因となっている。 2. 社会で役立つ学び:「専門科目」と「ゼミナール」 自由記述設問「役に立った授業とその理由」への回答を分類・集計した結果、全体の約8割が「各学科の専門科目」および「ゼミ・研究室」「卒業研究」に集中した。 その理由として、業務に直結する専門知識・技能の習得に加え、ゼミ活動などを通じて経験した「主体的な探究プロセス」や「課題解決の経験」が、現在の業務遂行において有用であるとの記述が多く見られた。 3. スキル分析:学科ごとの専門性とキャリアパスを反映した傾向 卒業生が社会で感じる「能力の重要度」と、在学時の「獲得実感」を比較するスキルポートフォリオ分析を実施した。 その結果、習得できている「強み」や、今後強化が期待される領域は一様ではなく、学科ごとの専門分野や、卒業後の主な進路(業種・職種)の特性によって異なる傾向が示された。本分析結果は、各学科のカリキュラム特性に応じた教育改善の基礎資料として活用する。 4. 教育プログラムへの提案:実社会を見据えた学びの拡充 自由記述設問「教育プログラムの提案」の回答分析では、学科や卒業年度を問わず共通して言及されたトピックとして、主に以下の4点が抽出された。 (1)キャリア形成支援の強化 OB/OGとの連携機会や、インターンシップ等の拡充を求める意見 (2)実践的なIT・PCスキル 基礎的な操作に加え、実務での活用頻度が高い応用スキルの習得ニーズ (3) コミュニケーション能力 職場等の多様な環境下で、円滑な合意形成や関係構築を行うための実践力 (4) 金融リテラシー 税務や資産形成など、社会人としての自立生活に必要な知識の習得